三種の神器
Habari za leo?
これも挨拶のひとつで、『今日の調子はどう?』と言う意味です。
答え方には、『salama』『nzuri』などがあります。
てことでみなさん、Habari za leo?
タンザニアの人は挨拶をとても大切にするので、一度の会話にたくさんの挨拶をします。
例えば
Habari za leo?
nzuri
salama?
salama
みたいな感じです。
背景にはタンザニアの歴史があってとても面白いです。
前回のポストで一時帰国の話を書きました。
25日に任地を離れ、26日にタンザニアを出発する予定でしたが、昨日の朝、調整員の方から電話があり、『今日の昼の飛行機に乗ってダルエスサラームに上がってきてください』と。
と言うことで、急遽移動し昨日ダルエスサラームに到着し、今はホテルでゆっくりしているところです。
今回は、アフリカで感じた『三種の神技』について書いていきたいと思います。
日本では昔『三種の神器』として、『テレビ』『洗濯機』『冷蔵庫』が謳われました。
それより昔に遡ると、現在もそうですが、天皇家の王位継承の際に使用していた「勾玉」「鏡」「剣」のことを「三種の神器」と言うみたいですが、私には難しい話です。笑
話を戻しまして、、、
アフリカで感じた『三種の神技』について書いていきます。
1 子どもたち
2 ガス
3 洗濯機
です!!
理由を説明したいと思います。(あくまでも私自身の意見です)
まず子どもたち。
タンザニア だけでなく、アフリカの子どもたちは様々な面で「たくましい」です。
スポーツする環境や道具などが不十分というのは事実です。
ですが、数少ない環境や道具を大切にする「技」は持っています。
サッカーの試合の日の1枚です。
使えなくなったなら使えるもので代用したり、使えるものどうしを使います。
例えば、、、
手前の生徒は、左右で靴の種類が違います。
奥の生徒はスニーカーです。学校での練習は、裸足でやっています。
他にも、、、
野球部での2枚。前任の方が日本からもらった道具です。
これは生徒たちが練習を行う場所を自分たちで整備している写真・道具を長く使うための管理方法を撮った写真です。
いろいろ思うことがあり書きたいことはありますが長くなるので少しだけ。笑
アフリカの子どもたちは「知らないだけ」なんです。
これは日本の子どもも同じだと思います。
わからないことを聞ける環境づくりの大切さに改めて感じることが出来ました。
(このブログでは「リアル」を伝えているので画像載せます。)
間違えれば叩かれる環境では子どもたちは成長できません。
地面に生徒を四つん這いにさせ、腰をめがけて木の枝を振りかぶります。
本当に振りかぶります。何回も。
生徒たちの中には、痛さ・恐怖から、泣きながら走って逃げる生徒もいます。
先生も全力で追いかけて捕まえようとします。
でもやっぱり、教師と生徒の関係で教師が立場的には上になってしまい、生徒は「体罰」を避けられないのです。
ある日1人の先生に言われました。
「日本では何を使って叩くんや」と。
「日本にはそんな文化はない」と答えました。(少し前までありましたが。)
「言うこと聞かない生徒はどうするんや」
「体じゃなくて心を叩く」
カッコつけて言ってしまいました。笑
でも実際そうだと思います。
痛い思いをしたからといって、本当に生徒の中で理解して行動を改めたとは思えません。
国が違っても同じ人間、話せば必ずわかります!!!!
話が少しそれましたが・・・
知らないこと、楽しめる方法、長く使う方法を指導するだけで、あとは子どもたちだけで工夫して、考えて行動することが出来ます!!!
これは環境や道具に恵まれている子どもたちは持っていない「技」だと思います。
また、全寮制の学校のため食事にも制限があります。
そのため子どもたちは木になっている木の実を登って取って食べます。
どこにいるかわかりますか?
答えは後はど・・・笑
続きまして、ガス・洗濯機。
日本では当たり前のこの2つですが、アフリカではとても高価で「効果」的なものです。
日本での生活は、ノブを回すと火がついて、ボタンを押せば服を洗ってくれます。
アフリカの生活では、落ち葉や燃えやすいものを集めて火をつけます。
生徒たちは火の付け方を知っています。
火がついていても手で炭や木の枝などを触ります。
洗濯機どころか電気すらない場所もあり、洗濯は常に手洗いです。
子どもたちの服が常に汚れているのは洗ってないからではなく
「落ちない」からなんです。
アフリカの土は赤土が多く、白につけば必ず少しは土の色が残ってしまいます。
この2つを実際に毎日毎回経験してわかったことがあって、
それは、「時間が足りない」ということです。
ボタンを押して待っている間に違うことができる日本の環境とは違い、ひとつずつ終わらせないと次に進めません。
ましてやこんな状況で、電気がない地域では尚更です。
なので子どもたちは学校が終わると「生きるため」に家の手伝いをします。
日本では、手伝いをしお小遣いをもらい「娯楽のため」に家の手伝いをします。
「生きてるだけでまる儲け」
この言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
アフリカで2ヶ月生活してみて本当に思います。
明日タンザニアを出発し、日本に一時帰国します。
帰国後、JICAの施設で2週間隔離、その後家に帰ります。
再赴任の見通しは立っていませんが、1日でも早くタンザニアに帰ってこれることを祈ります。
答えはここです!!!笑
Asanteni sana!!!